「安全」という錯覚

連日マスコミを賑わす「チリの落盤事故」報道であるが、

昨日から始まった「救出」には、本当に感動だ。

33人それぞれの再会のドラマが世界中に報道され、改めて熱い感動に包まれている。

彼等の奇跡の生還を観ていると、そこに集結した世界の技術も素晴らしい。

日本も企業4社が、宇宙用の抗菌下着など約360枚と宇宙食40袋を提供したという。


33人の作業員達は、地下でいったい何を思って69日間を過ごしたのか・・・?

恐らく経験できない非日常の生活の中で、秩序や節度をまもり、一丸となって救出を待ちのぞみ、

生きているという奇跡に精一杯感謝したり、

いのちの意味、生きる意味、家族や友人などとの再会・・・などを考え、

もうひとつの、いのちをもらったような気持ちになったのではないか。

この運命に何か意味があるのではないかと、

今までの自分の人生を振り返り、「いつ死んでもいいように生きたい」
と、思うかもしれない。


彼等の「事故からの復活のドラマ」を観ながら、

日本に生きる自分の「安全」な生活について感謝するとともに、

「安全」という錯覚に、甘んじていてはいけないのではないか・・・

などとも思う。


思うに、「明日生きているという保障」は、誰にもないのだから・・。


この一連のドラマに、映画化や本の出版などの依頼も殺到。

格好の「利益主義の商売」に利用されそうである。

これも、もうひとつの現実なのだろう・・・。

「安全」という錯覚










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2010年10月14日 Posted byさち at 09:33 │Comments(4)随筆

この記事へのコメント
私も病気を経てから、「いつ死んでもいいように生きたい」と思うようになりましたよ。
救出後の彼らの今後の生き方が興味深いです。
Posted by ニコル at 2010年10月14日 13:55
私は落盤した時に発覚した正妻sv自称正妻のバトルも気になりますw
旦那はもしかしたらずっと地中に引きこもっていたかったかも・・・。

当然食い物にしようとするやからも多いでしょうが12月31日には
「そんなこともあったね~」とかTV見て思いそうですね
Posted by くろこあくろこあ at 2010年10月14日 16:37
二コルさま
多分・・・人には必ずそういう「気づき」があるのだと思います。
それから何を学ぶか・・・そして、どう生きていくか・・・
そこからが、大切なのかもしれませんね。
Posted by さちさち at 2010年10月14日 19:28
くろこあさま
確かに・・・妻とそうでない人の発覚!!
あれは本人も超びっくりの番外編??
さすがに、複雑な気持ちでしょうね。
でも、一番辛い時に傍にいてくれる人の存在は大きいと思いますね。
Posted by さちさち at 2010年10月14日 19:35
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