さだまさし観

昨日佐久の主人の父母の事を書きました。

今朝、フジTVの「とくだね」を見ていたら、ゲストに「さだまさし」が出演していました。

私にとっても、凄く久し振りでした。

高校生の時、私は「さだまさし」の大ファンで、コンサートに行く事はなかったのですが、

彼の歌が大好きでした。

「美しい日本語を、一番美しく伝えてくれる天才」
だとも思ったものです。

彼の詩、彼の声、彼の作る曲など、彼の話、彼の哲学、彼の人生観、世界観など、

共感するところがたくさんあって、

私の人生に大きな影響力をもった事は言うまでもありません。


高校を卒業して進学を考える際、美術か文学の選択をしました。

そこで文系に進む決心をさせてくれたのも、「さだまさし」です。

当時ヒットした、「道化師のソネット」
さだまさし主演の映画「翔べイカロスの翼」の主題歌)

「翔べイカロスの翼」も観に行きました。

写真家になる事を夢に見ていた青年が、サーカス団の写真を撮りに行った事をきっかけに、
サーカスに惹かれ、
綱渡りをするピエロになります。
人を笑わせる事が仕事であるピエロです。
たくさんの人達の歓声と笑いの中で、ピエロの綱渡りが始まります。
子ども達も楽しんでくれて、ピエロは人気者です。
そして・・・

「翔べイカロスの翼」は、キグレサーカスにいた、一人の青年の生と死の実話をもとに作られました。

最期のシーン

「ピエロ・・・ピエロ・・・こどもたちには伝えるな・・・」そしてこの曲が流れます。


       ・・・笑ってよ 君のために
         
               笑ってよ 僕のために・・・


ひとりの青年の短い人生、孤独と向き合い、人生を模索しながら、

当時日本では脇役にすぎなかった「道化師(ピエロ)」を、サーカスというステージの主役に定着させた・・・

永遠のテーマでもある「夢を追い求める」、「自己の存在する意味」の追求や実現の大切さを

リアルに考えさせられ「道化師のソネット」との相乗効果により、感動の作品となりました。



私は文系の、しかも詩論の研究を、思いっきり出来るゼミのある大学に進学しました。

表現力演習のNHKの元アナウンサーの講義の課題では、「さだまさし論」の論文を提出したり、

卒論も「さだまさしの詩論」でした。



ここしばらく彼の歌から縁遠くなってはいましたが、今朝久々に拝見して、とても懐かしくなりました。

今朝は「関白宣言」を歌ってくれました。

あれから時代は変わって、「亭主関白」などという言葉も私語になりつつありますが。

なんだかジーンとしました。

当時聞いた時はまだ未婚でしたが、現在この歌を聞くと、「結婚」、「夫婦」というものについて、

より実感が湧いて感慨深いものがあります。

特に
 ・・・・俺より先に死んではいけない
     
            ・・・・おまえのおかげでいい人生だったと
                   俺が言うから
                       必ず言うから・・・

(昨日、主人の父の言葉で、夫婦の長い歴史の末の在り方を考えさせられたところですが)

こんな風に、いつか主人に言われたら、私は本当に「いい人生」だったと思いますが・・・

さだまさし観




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2010年06月10日 Posted byさち at 14:35 │Comments(0)随筆

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